前期MR-Sのオイル消費

持病全般はこっち→MR-S持病まとめ

初期型1ZZ-FEのあるある症状。一言で言えば設計レベル。
距離やオイル管理でかなりあっけなく発症。
乗り方や油温で悪条件なMR-Sは他の1ZZ搭載車より発症リスクが著しく高い。
対策品が出揃うのは2005年頃、後期の新し目買っとけば安定。高いけど。
逆に、特に初期型未開封のエンジンについては明らかに地雷だと思います。
以下トヨタディーラー程詳しくは無いけど分かる範囲で。

原因としては主に
・ピストンリング
・ピストン
・ヘッドカバー
いずれも前期と後期で違う部分
オイル下がり(ステムシール)には割と強いけどそれ以外ダメダメ

まずピストンリング。
フリクションロス低減の低張力ピストンリング、弱すぎやりすぎ。
→摩耗・ヘタリで早々に仕事しなくなる
新品頼むとギチギチに強いのが来ます。
表面処理がクロムメッキ→窒化処理に変更された説有り(現物そこまで観察してませんでしたサーセン)

次、ピストン。
オイルリング溝の底のオイル逃し穴が小さすぎ。
→冷却性悪い、スラッジで詰まりやすい(スティックしやすい)
対策品は倍ぐらいに穴増設。エンジン開けたらピストンリングだけでなくコレも要交換。
02年、05年の2回ほど品番変更。
どっかのアメリカ人は自分でドリルで穴開けてたけどお勧めはしません。

そんでヘッドカバー。
オイルミストが多量に発生するスポーツ走行時のみに発生する症状。
オイルミストセパレーターの落とし経路の容量不足。
→下に落ちずに滞留したオイルがブローバイ経路にそのまま流れ込んでインテークに
PCVバルブもついてくるから新品にしましょう。
品番変更なし。大して重要な変更でもないのでしれっと変わってます。
変更時期は04年か05年頃。

オイル落とす経路が3φぐらいのパイプ→プレスで作ったポケット形状に変更。
対策品はフィラーキャップ横に「#3」の刻印。


追記
ベースエンジンの判別。
フィラーキャップだけを交換することはまず無いでしょう。
車両の年式と合わなければ載せ替えている可能性。
ギザギザキャップ=前期
ツマミ付きキャップ=中期~後期


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